通信制高校からの進学

大学進学は「推薦入試」が増加している通信制高校を卒業してからの進路を見ると、近年顕著なのが4年生大学・短大への進学が増加していることです。令和元年5月1日現在、平成30年度に卒業した者のうち約18%を占めています。
当然の事ながら(1)地域や公立私立の違い(私立:約19%、公立:約11%)、(2)学校によってもこの割合は異なります。 
また私立高校の中には、大学への一般受験での進学指導に力を入れているところや、少子化の影響で大学からの指定校推薦枠が増えていることもあって推薦入学の一定数を確保しているところもあります。

そしてさらに最近の大学進学の傾向として、まず1つは「短大希望者の減少とそれに反して4年制大学への進学希望者が増えている」ことです。一方で受け入れる大学や短大側でも短大を廃止(廃校)して4年制大学に移行する大学が増えています。そして2つ目は「推薦入試の志願者が増加している」ことです。これは 生徒側の立場では「一日でも早く入学先を決めたい」という気持ちがあること。そして受け入れる大学側も、学生確保のため「早い時期に一人でも多くの優秀な 入学者を決めたい」との意向があり、両者のニーズが一致していることによります。

堅調な人気の専門学校短大志望者 が減少している一方で、専門学校への進学は堅調な傾向が続いています。専門学校への進学者は専門課程(高校卒業者対象)が約19%と一般課程(年齢・学歴 など入学資格を問わない)が約2%で両方で約21%です。この数字は大学への進学者約18%強と比較しても高くなっています。 
専門学校への進学は、就職に有利な「専門的な技術・資格を取得出来る」ことが大きな理由になっていますが、専門学校で2年制以上(総授業時数1,700時間以上)の学科を設置している学校では、4年制大学の3年生への編入学も可能となっています。

関連記事