不登校児童生徒に対するきめ細かく柔軟な対応

学校内外のコーディネーター的な役割を果たす不登校対応担当の明確化
校内における連絡調整、児童生徒に状況に関する情報収集、個別指導記録等の管理、学校外の関係機関との連携協力の為のコーディネート等をおこなう教職員を明確に位置づける。

教員を支援する学校全体の指導体制の充実
校長の強いリーダーシップの下、教頭・学級担任・生徒指導主事・教務主任・学年主任・養護教諭・スクールカウンセラー・相談員等が日頃から連携し、一致協力して対応にあたる。

養護教諭の設割と保健室・相談室等の環境・条件の整備
児童生徒が状況に応じて学校生活に適応する努力をしやすいよう、保健室や相談室等、学校内の「居場所」を充実させる。

不登校児童生徒の立場に立った柔軟なクラス替えや転学等の措置
いじめや教員による不適切な言動・指導等が不登校の原因となっている場合、保護者の意向を踏まえつつ、十分な教育的配慮を持った上で学級替えや転校を柔軟に認めていく。

教職員の資質の向上
教職員は児童生徒に対する自らの影響力を常に自覚して指導に当たる。また、初期での判断を誤らないよう、関連する他分野(例えば、精神医学・LD・ADHD等)の基礎知識等も身につける。

不登校児童生徒の学校外の学習状況の把握と学習の積極的な評価の工夫
学習支援や進路指導を行うために学習状況を把握し、学習の評価を適切に行い指導要録に記載し、評価の結果を児童生徒や保護者等に積極的に伝える。

スクールカウンセラーとの効果的な連携協力
スクールカウンセラーと教職員が円滑に連携協力していくために、研修等を通じて、それぞれの職務内容等の理解を深める。

校内・関係者間における情報共有のための個別指導記録の作成
個人情報の取り扱いに十分配慮しつつ、保護者や関係機関との連携等において活用することができる不登校児童生徒の個別の指導記録づくりを行う。 

(文部科学省:平成15年3月)

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